※2023年7月21日12時24分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、ボリンジャーバンド、アイランドリバーサル、フィボナッチ - トーキングポイント
- テクニカル指標が強気継続を疑問視する中、ユーロの上昇は一服している
- 週末にかけてのユーロ/ドルの値動きが、短期的な方向性を示す可能性がある
- きょう21日に1.1130を下回る水準で取引を終えた場合、ユーロ/ドルは下落に転じるか？
ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルは先週の上昇により、21日単純移動平均線（SMA）をベースとしたボリンジャーバンドの上限バンドを上方ブレイクした。
18日付記事で指摘したように、価格が今週初めにこのバンドの内側で引けたことで、その後数日間の弱気相場が幕を開けた。
1.1133を下回る水準で終値を付ければ、アイランドリバーサルのローソク足パターンが形成され、弱気筋は売り持ちを追加する可能性がある。
アイランドリバーサルとは、ギャップ（窓）を空けるように価格が上（または下）にジャンプした後に再度、下（または上）側にギャップを空けジャンプして戻る値動きのことで、離れ小島のように見えることからこの名称が付けられた。強気または弱気のトレンドが共に強まり、価格行動にギャップがある際に発生する。
ユーロ/ドルが1.1133を下回る水準で終値を付けると、アイランドリバーサルの示現が示唆される。実際に1.1133を下回る水準で引けた場合、1.1133を下回れば下回るほど、弱気派は安心感を得ることになろう。
サポートは、1.1075－1.1095ゾーンのブレイクポイントと1.1010の下方になる可能性がある。
一方、レジスタンスは2022年3月の高値1.1185または直近高値1.1275のブレイクポイントとなりそうだ。
これらの水準のさらに上には、1.1095から1.0635への値動きのフィボナッチ・エクステンションの水準1.1380が控えている。そのすぐ上には、1.1385－1.1395エリアにさらなるブレイクポイントがある。
ユーロ/ドル 日足チャート
資料：TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。
