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米ドル相場見通し: 英ポンド/米ドルは下落か、個人トレーダーのポジション変化に伴う米ドル/加ドルの上昇で

米ドル相場見通し: 英ポンド/米ドルは下落か、個人トレーダーのポジション変化に伴う米ドル/加ドルの上昇で

Daniel Dubrovsky, シニア・ストラテジスト
このページの内容

※2023年7月20日11時13分更新

米ドル、英ポンド/米ドル、米ドル/加ドル、テクニカル分析、個人トレーダーのポジション状況 – IGCSアップデート

  • 米ドルは連日下落していたが、ここ数日は安定している
  • 個人トレーダーは英ポンド/米ドルに強気、米ドル/加ドルに弱気に傾いている
  • これは、米ドルが今後数日で上昇するサインか?
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米ドルは、今月初めに連日で下落していたが、ここ数日は安定している。IGクライアントセンチメント (IGCS)によると、個人トレーダーはこれに呼応し、英ポンド/米ドルの買い持ちを増やす一方、米ドル/カナダドルの売り持ちを増やしている。個人トレーダーのポジション状況を示すIGCSは逆張り指標として機能する傾向がある。その点を考慮すると、これは米ドルが先行して上昇する兆しなのだろうか?

英ポンド/米ドルのセンチメント見通し - 弱気

IGCSによると、英ポンド/米ドルを取引する個人トレーダーの約41%がネットロング(英ポンドを買い持ち)にしている。半数以上のトレーダーがまだ売り持ちに傾いているため、この先も価格が上昇し続ける可能性を示唆している。とはいえ、ネットロングのポジションを昨日、先週で比較すると、27.5%、30.82%それぞれ増加している。このように、最近の変動(日次、週次でのポジション変化)を考慮すると、価格が下落に転じる可能性がある。

日足チャート

日足チャートで見ると、英ポンド/米ドルは1.3141に新たなレジスタンスが示現した後、ここ数日は下値を目指す展開となっている。最近の下落により、価格は昨年9月初旬から続く長期上昇トレンドラインに近づいている。短期的には、この値動きにより、幅広い上昇バイアスが復活する可能性がある。一方、下方にブレイクした場合は、支配的な上昇トレンドの反転に警戒されたい。

資料:TradingView

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米ドル/加ドルのセンチメント見通し - 強気

IGCSによると、米ドル/カナダドルを取引する個人トレーダーの約65%がネットロング(米ドルを買い持ち)にしている。大半のトレーダーがまだ買い持ちに傾いているため、価格が引き続き下落する可能性を示唆している。しかし、ネットショートのポジションを昨日、先週で比べると、18.07%、4.26%それぞれ増加している。このように、最近の変動(日次、週次でのポジション変化)を考慮すると、価格が間もなく上昇に転じる可能性を示唆している。

日足チャート

資料:TradingView

日足チャートを見ると、米ドル/カナダドルはこのところ、1.3093-1.3139のサポートゾーンを強化している。価格は3月から始まる下降トレンドライン(下図の赤線)に沿うように、同じ3月以降、下落トレンドにある。一方、上昇に転じた場合は、7月7日の高値1.3387を突破するかどうかが焦点となる。その先には下降トレンドラインが控えている。サポートを下回ると、昨年9月の安値1.2954が意識されよう。

--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

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