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注目のトレード機会 2023年第3四半期:ドイツのファンダメンタルズ悪化でドイツ株価指数(DAX指数)は売り取引

注目のトレード機会 2023年第3四半期:ドイツのファンダメンタルズ悪化でドイツ株価指数(DAX指数)は売り取引

Richard Snow, アナリスト
このページの内容

ドイツのファンダメンタルズ悪化でドイツ株価指数(DAX指数)は売り取引

ドイツ株式指数(DAX指数)は2022年10月の安値から約38%上昇しており、米国株に比べ株価収益率(PER)の低い欧州株がより魅力的となったため、2022年の大幅な下落分を完全に取り戻した。欧州中央銀行(ECB)は利上げサイクルに加わるのが遅れたため、全体的な金融引き締めに関しては、より緩やかなアプローチとなった。

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データ改訂でドイツは2023年第1四半期にテクニカルリセッション入り

2023年第1四半期と2022年第4四半期のGDPデータ改訂値によって、ドイツだけではなくユーロ圏もテクニカルリセッションに陥るまでは、EU経済全体は順調に推移していた。GDP成長率が2四半期連続でマイナス成長になると、テクニカルリセッション入りとされる。しかし、全体の下方修正の原因となったドイツのGDP統計は一層悪いものであった。産業大国であるドイツのGDP成長率は、第4四半期の0.5%減に続き、第1四半期は0.3%減だった。

ドイツのGDP成長率

出所:トレーディングエコノミクス、チャート作成:リチャード・スノー

世界経済の成長が鈍化しているこの時期、ドイツの輸出は苦境に立たされている。これは、価格設定者が価格を下げざるを得ないほどの需要減衰を目的とした世界的な金融引き締め政策が意図した結果である。しかし、現在私たちが目の当たりにしているようなインフレ状況下では、経済を不況に陥れかねない過剰な引き締めのリスクが常に存在する。

労働市場が歴史的な高水準にあること、さらには、2022年にテクニカルリセッション入りした米国が、結局その翌四半期にはGDP成長率を3.2%上昇させテクニカルリセッションを脱したことから、テクニカルリセッションについては今回あまり重要視されていない。しかしながら、GDP成長率の低下はマクロ経済環境の悪化を示し、ドイツ企業はさらなる困難に直面する可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)、インフレに厳しい姿勢を示すも金利はピークに近づく

金利がピークに達するかどうかは、すべてインフレ率が低下していく動向の予測に左右される。もし、ユーロ圏のコアインフレ率が着実に低下すれば、ECBは利上げ停止を検討する可能性があるが、英国で見られたような動きの後に上方修正される場合、さらに利上げを続ける必要があるだろう。すでに苦境の兆しを見せている経済で引き締め策を講じるのは理想的ではないため、ECBは既におこなった利上げがインフレに望ましい効果をもたらすことを期待している。ECBのメンバーらは、第3四半期にさらに25ベーシスポイントの利上げを示唆しており、金利が十分に抑制的であると広くみなされる前にもう一度利上げをおこなう可能性があるとしている。マーケットもこれに同調し、50ベーシスポイント弱の追加利上げを織り込んでおり、金利は4%になると予測している。

年末までのマーケットの予想金利

出所:Refinitiv、チャート作成:リチャード・スノー

ECBは、資産購入プログラム(APP)下の再投資を7月以降全て終了することを発表した。このことにより金融マーケットの流動性は失われるはずだが、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)での満期償還資金の再投資が2024年末まで継続予定であるため、この措置が流動性に与える全体的な影響は不透明である。とはいえ、この決定はさらなる金融引き締めを意味する。

ドイツとEUの製造業が下げを主導

6月のEUとドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)は予想以上に低下し、指標のデータ悪化が続いている。通常、製造業の動向はサービス業に先行するため、これは関連するサービス業にマイナスの影響を与える。サービス業は最近まで底堅さを見せていたが、予想を下回る数字が出続けたことで、進む方向はすでに決まってしまったように見える。

ドイツが製造業PMIの世界的な下落傾向を主導(S&P グローバル)

出所:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー

第2四半期末にドイツ株価指数(DAX指数)の警告信号が赤く点滅

第2四半期後半、経済指標が悪化の兆しを見せたため、DAX指数は上昇チャネルの下方で推移した。インフレ率は一直線に低下するものではないため、引き締めサイクルの終了時期を予測することは難しい作業だ。つまり、マーケットは方向性が定まることなく、長期間にわたり価格が上下する可能性がある。

とはいえ、経済に逆風が吹き続ければ、DAX指数は第3四半期には下落に転じる可能性がある。しかし、そうなるには下の週足チャートの15,660を下回り、終値が上昇チャネルの下側のラインをブレイクすることが条件となる。15,660は、これまでサポートラインとレジスタンスラインとして機能し、意識されている水準である。3カ月のATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)は約800ポイントであり、弱気継続は14,815に向かう道のりで15,070を浮き上がらせる。

もし価格が上昇を続ければ、史上最高値の16,427を前に、16,290のレジスタンスラインが弱気のセットアップが無効になる水準とみなされるであろう。

ドイツ株価指数(DAX)週足チャート

出所:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー

注目のトレード機会:2023年第2四半期
注目のトレード機会:2023年第2四半期
推薦者: Richard Snow
See what other Q3 trades have been identified by analysts
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この日足チャートは、第3四半期の初頭までの勢いの弱まりを示している。価格は高値を更新したが、RSI(相対力指数)はそうならなかった。これは弱気のダイバージェンスといわれ、強気の勢いが減速していることを示し、価格が反転する可能性を示唆する。

ドイツ株価指数(DAX)日足チャート

出所:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー

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